今回は、コンクールで踊るバリエーションとしても大人気!
『海賊』~ Le Corsaire ~のあらすじを、簡単にイラスト付きで解説します
はじめに小話「Le Corsaire 」
海賊の作品は、フランス語表記で書かれていることが多いですコルセイユ、コルセア、、発音はカタカナで書くのが難しい、、!
”Pirate” じゃないの??と思う方もいらっしゃると思いますが
フランスでは17,8世紀にイギリス、オランダの船を標的に活躍した海賊船とその海賊たちのことをこう呼ぶそうです
つまりバレエでの海賊は、”LeCorsaire”です♡
頭の片隅に入れておくと、検索したい時などに役立ちます!
ではさっそくあらすじの解説へ
プロローグ
舞台はトルコ占領下にあるギリシャの島
地中海の海賊が乗った船が嵐にもまれ難破するところから始まります
船に乗っていた重要人物 ①コンラッド(海賊の首領)
②ビルバンド(コンラッドの手下)
③アリ(コンラッドの奴隷)
第一幕
地中海の浜辺
ギリシャの地中海の浜辺にこの3人が打ち上げられています
そこにやってきたのはギリシャの娘たち
特に美しいのはメドーラちゃんと ギュリナーラちゃん
メドーラとコンラッドはお互いに一目ぼれ♡
そこへやってきたのは 奴隷商人のランケデム!!!
トルコ軍兵士とともに、娘たちを無理やり連れ去ってしまいます、、
コンラッドは彼女たちを救い出すことを決意します!!!
奴隷市場
人々でにぎわう生々しい奴隷市場の場面です
奴隷商人ランケデムによって、女性たちが競売にかけられています
ひときわ裕福でギラギラと目立っているのはトルコ総督のサイード・パシャ
どの女性にするか選んでいます
順に女性たちが踊っていきます(オダリスクの踊り)
オダリスク(odalisque)とは、トルコの後宮に仕える女奴隷のこと
Weblio 辞書より
パレスチナの踊り
音楽も踊りも悲し~い雰囲気
タブー視されそうな奴隷市場の様子がこうして
芸術作品の中に残っていることが貴重だと思います!
アルジェリアの踊り
こちらはエネルギッシュな踊り!
ギュリナーラの踊り
売れっ子営業マンはいつの世も同じで
奴隷の女の子の美しさの見せ方が上手い!
ギュリナーラとランケデムのパドドゥは素敵です
メドーラの踊り
ヴァリエーションとしても有名なメドーラの踊り
大富豪のパシャは気に入り、「買う!!」と挙手
↓
そこへ大富豪に扮したコンラッド一行が現れ、メドーラを奪還!
↓
パシャは怒り心頭!
第二幕 海賊の洞窟
海賊たちの大宴会(フォルバンの踊り)
コンラッド達はメドーラや娘たちを連れて、仲間の待つ洞窟に帰還し
みんなで楽しく大宴会を開きます
コンラッド、アリ、メドーラによるパドドトワは海賊と恋人と奴隷という不思議な関係
帰りたい娘たち
連れてこられた娘たちはメドーラに「帰りたい」と相談してきます
メドーラに惚れているコンラッドは、メドーラに頼まれ解放してしまいます!
ビルバント(コンラッドの手下)とランケデム(奴隷商人)が手を組む
勝手なことをしたコンラッドに怒るビルバント
そこへランケデムが来て、手を組み、二人でなにやら企んでいます
寝室のパドドゥ
そんなことは知らず、コンラッドとメドーラは甘いひと時を
過ごしています
そこにランケデムが現れ、花束(怪しい)を渡してきます
↓
コンラッドは花束に振りかけられていた眠り薬のせいで眠ってしまいます
↓
その間に連れ去られるメドーラ
↓
目が覚めたコンラッドは、アリに一部始終を聞き
またもやメドーラの救出を誓うのでした
第三幕
パシャの宮殿 ハーレム状態
パシャの宮殿にランケデムがメドーラを連れてやってきます
生ける花園
やがてうたた寝をしたパシャは、花園で踊っている夢を見ます
花アーチが豪華でとにかく美しい場面
パシャの宮殿 謎の巡礼者
そこへメドーラを助け出そうと、巡礼者に変装したコンラッドたちが現れ
乱闘の末、連れ出すことに成功します
まさかの嵐
海賊たちとメドーラが乗る海賊船は嵐に遭い、荒れ狂う海に沈んでいきます、、
エピローグ
嵐が収まり夜明けがやってきました
なんと岩場にはコンラッドとメドーラ!
二人は奇跡的に助かったのでした♡
熊川哲也さんのハマり役「アリ」
海賊と言えばやはり熊川哲也さん!
お城で育ったようなイメージの熊川さんですが、
実は、北海道旭川市の大地を駆け回って元気いっぱい、育った方なんです!
王子様役はもちろんかっこいいけど、海賊のように元気いっぱい!やんちゃ青年!
の役が似合っちゃうんですね♡
おわりに
バレエ団によって台本が様々にアレンジされているのも
『海賊』の楽しさだと思います! ぜひお好きなバレエ団を見つけてみてください
最後まで読んでいただきありがとうございました♡
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