はじめに
スワニルダのバリエーションなど、コンクールでも人気のバリエーションや、人気の踊りがたくさん詰まった作品『コッペリア』のあらすじをまとめました
コッペリアの舞台は、ポーランドの農村
ポーランドの民族舞踊であるマズルカや、ハンガリーのチャルダッシュも舞台を盛り上げてくれます
主な登場人物
- スワニルダ:主人公である村の娘。フランツの婚約者
- フランツ:村の青年。スワニルダの婚約者
- コッペリウス:広場の近くに住んでいるが誰も正体を知らない、謎の老人
- コッペリア:コッペリウス博士が作った美しいお人形
- スワニルダの友人達:スワニルダと行動を共にする仲間
第一幕 ポーランドの農村
ここは19世紀、ポーランドのとある農村
人形作り職人のコッペリウス博士は不愛想で、村人たちにとっては謎の人物です
彼の家の二階のベランダでは、本物そっくりの美しいお人形、コッペリアが座って本を読んでいます
村娘のスワニルダは、恋人フランツとの結婚が決まっており、友人らと共に元気いっぱい!
ただ一つ気がかりなことは、彼が最近、この美しい娘に夢中であること
この娘が人形だとは知らないスワニルダは、やきもちを焼いています
麦の穂で恋占いをしてみますが、麦の穂の音は鳴らず、結果は良くありませんでした
ある時、コッペリウス博士が町に出かけようとしていると、子どもたちとぶつかった拍子に家の鍵を落としてしまいました
それに気づいたスワニルダと友人たちは、好奇心からコッペリウスの家に侵入することに、、
第二幕 コッペリウス博士の家
友人らと共に、スワニルダは恐る恐る家の中へ忍び込んでいきます
薄暗く、所狭しと並ぶ博士の道具たちが、恐怖心を煽ってきます
奥に進むと、たくさんの人形たち
窓辺で本を読んでいたのもお人形だとわかり、安心したスワニルダらは、人形を動かして遊び始めました
そこへコッペリウス博士の突然の帰宅!
怒り狂う彼の声に、友人たちは驚いて逃げていきます
一人逃げ遅れたスワニルダは、声を潜めてカーテンの陰に隠れています
そこへ、思いがけない侵入者が、、
はしごを使いやってきたのは、なんと恋人のフランツ!
窓辺の美しい女性を一目見たいと忍び込んできたのです
フランツはコッペリウス博士の意外なもてなしをうけ、ワインをどんどん飲んでいきます
それはなんと、眠り薬入りのワイン
コッぺリウスは、酒でフランツを酔わせ、彼が寝ている間に彼の命をコッペリアに吹き込ませようとしたのです
スワニルダは、コッペリアのふりをして博士を騙し、フランツを助けようと必死です
ようやく目を覚ましたフランツに真実を伝え、二人は和解し逃げ出します
一方、コッペリウス博士はがっかり
第三幕 村の祭りの日~結婚~
村の広場の教会に、新しい鐘が取り付けられ、村の人々はお祝いムードです
この日に結婚するカップルには領主からお祝いが貰えるということで、スワニルダとフランツもこの日に晴れて夫婦となることに
「時の踊り」「曙の踊り」「祈りの踊り」「仕事の踊り」「結婚の踊り」「戦いの踊り」「平和の踊り」と数々の祭りの踊りが続きます
コッペリウス博士とも和解をし、村全体でこれからの平和を願うのでした
おわりに
ラストの結末は演出家によって様々で、見比べてみるのもおすすめです
ストーリー全体の明るさが主人公スワニルダの性格に表れているように、コミカルで元気いっぱいの作品です
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