はじめに
悪の妖精カラボスの呪いから目覚めたフロレスタン王国のように、早く世界にも平和が訪れますように!
という願いを込めて、チャイコフスキーの大バレエの中でも豪華絢爛な『眠れる森の美女』のあらすじと見どころをまとめました
作品について
『眠れる森の美女』は、1890年サンクトペテルブルグのマリインスキー劇場で初演されました
当時、バレエで国を盛り上げようと力を入れていたロシアは、華やかなルイ14世のフランス宮廷を舞台に、莫大な予算をかけてこの作品を作りました
主な登場人物
- オーロラ姫 – フロレスタン国王夫妻の間に生まれた姫
- カラボス – 悪の妖精
- リラの精- 善の妖精
- デジレ王子
プロローグ
フロレスタン国王夫妻の間にオーロラ姫が誕生し、お祝いの式典が行われてます
式には6人の妖精たちが招かれており、姫に「優しさ」「元気」「寛容さ」「美しい声」「情熱・勇気」の贈り物を順に授けていきます
最後にリラの精が贈り物をしようとしたとき、悪の妖精カラボスが現れます
カラボスは自分が祝宴に招かれなかったことに怒り、
「オーロラ姫は16歳の誕生日に、糸車の針に刺されて死ぬだろう」と呪いをかけます
嘆き悲しむ宮廷の人々に、リラの精は
「姫は死ぬのではなく眠りにつき、100年後に王子の口づけによって目覚めるだろう」と予言します
第1幕 オーロラ16歳の誕生日
美しく成長したオーロラ姫16歳の誕生日
招き入れられた求婚者である4人の王子たちと踊り、バラの花を受け取っていきます
その直後、姫は見知らぬ老婆から花束を受け取り、その中に仕込まれていた針で指を刺して倒れてしまいます
勝ち誇ったように去っていくのは、老婆に変装していたカラボスでした
そこへリラの精がやってきて、オーロラ姫が死んでしまうのではなく100年の眠りにつくことを告げ、皆が同じ時に目覚めることができるよう、お城全体を眠らせます
第2幕 目覚め
月日は流れ、100年
隣の国のデジレ王子一行が森へ狩りににやってきます
そこへリラの精が現れ、オーロラ姫の幻影を王子に見せると、王子は姫の美しさの虜となります
王子はリラの精に導かれて城へ辿り着き、口づけによって姫を目覚めさせます
第3幕 結婚式
結婚式の日
式には様々な妖精たち、おとぎの国の主人公たちが招かれています
リラの精を中心とした6人の妖精、宝石の妖精、カラボス、長靴をはいた猫、赤ずきん、フロリナ王女、、
人々が祝福する中、オーロラ姫とデジレ王子の踊り(グラン・パ・ド・ドゥ)でクライマックスを迎えます
愛と平和に最高の賞賛を贈るアポテオーズの中、物語は幕を閉じます
おわりに
『眠れる森の美女』は、ロシアを盛り上げるために国を挙げて作られた壮大な作品ということで、曲も明るく、前向きな気分にしてくれます
たくさんのキャラクターがでてくるのでバレエを初めて鑑賞するお子様におすすめです
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