はじめに
長期休暇中、ヨガやピラティスでボディメンテナンスを行っている方のSNSをよく見かけました
今回は、ピラティスの方に焦点を当て、なぜバレエとの相性がいいのか探っていきたいと思います
ピラティスとは
ピラティスとは、今から約100年前ドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したエクササイズです
病弱だった彼は、東洋医学、西洋医学など独自に学んだ身体調整方法を、第一次世界大戦中に負傷した兵士に伝え、その効果を発揮させていきました
けがを早く治すため、寝た状態のままリハビリすることを目的とし、仲間の口コミでどんどん拡がっていったそうです
コントロロジ―
『ピラティス』という名前が付けられたのは後々のことで、ピラティス氏自身はこのメソッドを『コントロロジー』と呼び、全身の細かな筋肉と精神を自分自身でコントロールするための学問としていました
健全な体に健全な心が宿れば、すばらしい銅の屋根の家が、堅固な石の土台の上に立っているような、望ましい状態になる
『YOUR HEALTH』ジョセフ・ピラティス
ダンサーから愛されてきた
20世紀を代表するダンサー、振付家であるジョージ・バランシンは、ピラティスを取り入れていたことで有名で、自身の教え子が不調の際にも訪れていたそうです
モダンバレエの第一人者であるマーサ・グラハムも同じくピラティスを支持していました
このようにダンサーのボディコンディショニングとしても長年愛されてきました
身体の内部への”気付き”が生まれる
音楽と共にどんどん流れていく普段のレッスンでは、ゆっくり意識することのない身体の内部にじっくと焦点を当て、対話することができるのもピラティスの魅力です
お腹の筋肉を使って脚を上げるなど、表面的な動きだけでなく、内部からの動きも意識できるようになります
呼吸法が身に付く
身体をリラックスさせるヨガの腹式呼吸に比べて、心拍数を上げインナーマッスルの強化にもつながる、ピラティスの胸式呼吸
肋骨を拡げて酸素を取り込むことができるようになると、踊っているときも無理なく、自然に呼吸をすることができるようになります
軸が安定する
ピラティスが世界中のアスリート達に愛されている、最も大きな理由が、体幹を効率的に鍛えられること
ピラティス氏の名言に、『背骨の年齢がその人の年齢』という言葉があるように、背骨から骨盤を中心に動かしていくのが特徴です
背骨を中心に体幹を強化していくことで、バレエの”軸”の安定につながります
引き上げ・ターンアウトへの効果も
年齢を重ねる女性にとって、一番大切!(だと思います)
骨盤の中の臓器を底で支えてくれている骨盤底筋群を意識し、動かすことができるようになります
この筋肉を意識できるようになることは、バレエの引き上げ、ターンアウトの上達にもつながります
身体の不調を整え、ケガを防ぐ
ピラティスは、リハビリのために作られたという歴史からもわかるように、身体を本来の位置、機能に整えることを目的としています
身体を本来あるべき状態に戻すことは、正しい身体の使い方、ケガの防止へとつながります
おわりに
ピラティスを取り入れることは、バレエ愛好者にとっても良いことがたくさん♡♡
バレエライフを少しでも長く楽しめるように、今年も自分の身体と仲良く、労わりながら無理なく踊っていきたいですね
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