作品について観る知るバレエ

【くるみ割り人形全2幕】あらすじ見どころ解説【チャイコフスキー】

作品について

はじめに

今年の冬は、各地のたくさんの劇場でバレエ音楽が鳴り響いてほしい!

クリスマスの定番と言えばやっぱり『くるみ割り人形』

今回はくるみ割り人形のあらすじと見どころを解説します

チャイコフスキーにとっても特別な作品

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(←長いけどチャイコフスキーの本名!)

の代表的な作品『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と共に「3大バレエ」の中の一つ

『くるみ割り人形』はチャイコフスキーにとっても特別な作品でした

子どもを持たなかったチャイコフスキーは、妹の家で甥っ子や姪っ子をよく可愛がっていたのですが

ある時、その愛する妹が亡くなってしまいました

悲しみの中で作ったのがこの『くるみ割り人形』の音楽

甥や姪、妹さんに対する愛がたっぷり込められている作品なのです!!

新技がザクザク登場!

雪の精の場面で合唱団を用いたりと新しい手法を取り入れたのもこの作品の特徴


金平糖の精の踊りで使われているチェレスタという楽器は、

パリの街で偶然見つけて、誰にも見つからないように隠していたそう!

おもちゃのピアノのような可愛らしい音ですよね♪♪

くるみ割り人形のイメージを変えた

当時、ドイツの伝統工芸品であるくるみ割り人形は悪役の定番だったそう!

原作者ホフマンや、チャイコフスキーのおかげで 

バレエ作品の中では愛らしい存在となっています♡

王様や兵士、憲兵などをモデルとして作られたのは、そうした庶民が頭の上がらない相手にくるみ割りの労働を代行させるという鬱憤晴らしのような意図があったものと見られる。

wikipedia 『くるみ割り人形』より

第一幕

第一場

舞台は19世紀ドイツ

シュタールバウム家の広間で行われているクリスマスイヴのパーティー

主人公はクララ(マーシャやマリーなど作品によって名前が変わります)

子どもも大人も陽気に踊っています♪

その中にいる不思議な人形師ドロッセルマイヤーおじさんは、

クララにくるみ割り人形をプレゼントします

クララの弟フリッツが人形を横取りして壊してしまいますが、

ドロッセルマイヤーが修理してくれてパーティーはお開きになります

第二場

真夜中、くるみ割り人形のことが気になったクララは広間へやってきます

時計が12時を指すと、クララの身体がみるみる小さくなっていく、、、

そこへねずみの大群が押し寄せ、兵隊たちと戦いを始めます

くるみ割り人形も加勢し、ねずみの王様を倒し、ねずみ軍は退散させることに成功!!

するとなんと、くるみ割り人形は王子様の姿に変わります

第三場

雪の精が舞う幻想的な風景の中を通って、王子とクララはお菓子の国を目指して旅していきます

第二幕

第一場

お菓子の国に到着した2人は、女王である金平糖の精に迎えられます

王子はこれまでのいきさつを説明します

クララを歓迎するため、世界各国のお菓子の精たちが次々と踊りを繰り広げます

チョコレート(スペインの踊り), コーヒー(アラビアの踊り)お茶(中国の踊り),トレパーク(ロシアの踊り),あし笛の踊り,ジゴーニュおばさん,花のワルツ

と次々に繰り広げられていく各国の踊り

ラストは金平糖の精と王子様のパドドゥにうっとりしたところで帰路へ、、

第二場

朝が訪れ、広間で目を覚ましたクララは、くるみ割り人形を愛おしそうに抱きしめるのでした

おわりに

チャイコフスキーは心の優しさ、繊細さゆえに苦労の絶えない人生を歩まれた方

法務省に勤めていたという異例の経歴の持ち主でもあります!!

音楽の道に方向転換され、生みだした素敵な音楽がこうして世に残り

人々を楽しませ続けているのは奇跡的ですね♡

コメント

タイトルとURLをコピーしました